去年の記事
去年まで読書メーターで一年間分をまとめてブログ出力ができていたのに、今年はなぜか使えなくなっているので、月ごとのまとめはやめて読んでよかった本だけ手動でまとめます。
読んだ本:102冊
読んだページ:29013ページ(79.5/day)
全体を通して
今年は明らかに本より論文を読んだ年だったので、去年よりも本の読書量は減った。それでも一月に一冊以上は読んでいたようなので、総合的にはよかったと思う。
本は体系的な知識が得られるが、その分量も多く時間がかかるので、論文を読むよりもハードルが高い。だが分野外のことを知るには論文より本のほうがよい場合が多いので(特に教科書的なものであれば)、これからも積極的に読むようにしたい。
読んでよかった本(特によかったのは太字)
- Gallagher and Zahavi (2020) The Phenomenological Mind 3rd edition
- ソームズ (2021) 意識はどこから生まれてくるのか
- オニール (2018) あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠
- トロント (2020) ケアするのは誰か?: 新しい民主主義のかたちへ
- チャルマーズ (2013) 改訂新版 科学論の展開
- ヨーン (2013) 自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか
- ブレイク (2019) 最小の結婚: 結婚をめぐる法と道徳(書評を書いてます)
- Shafer-Landau (2005) Moral Realism: A Defence
- ソーバー (2012) 科学と証拠―統計の哲学 入門―
- 池上 (1990) 動物裁判
- 和泉 (2022) 悪い言語哲学入門(書評を書いてます)
- クレイン (2010) 心の哲学―心を形づくるもの
- 串田、平本、林 (2017) 会話分析入門
- 三牧 (2013) ポライトネスの談話分析 ―初対面コミュニケーションの姿としくみ
- 幸田 (2021) 魚にも自分がわかる ――動物認知研究の最先端
- サイダー (2007) 四次元主義の哲学―持続と時間の存在論
- 柏端 (2017) 現代形而上学入門
- ノーマン (2001) 道徳の哲学者たち―倫理学入門
- Norcross (2020) Morality by Degrees: Reasons Without Demands
- 滝浦 (2005) 日本の敬語論
- ブラウン、レヴィンソン (2011) ポライトネス 言語使用における、ある普遍現象
- Broome (2013) Rationality Through Reasoning
- Killmister (2017) Taking the Measure of Autonomy: A Four-Dimensional Theory of Self-Governance
- Woodard (2019) Taking Utilitarianism Seriously(書評を書いてます)
- Wiland (2021) Guided by Voices: Moral Testimony, Advice, and Forging a "We"(ch.7の元論文の要約)
- 成田 (2021) 幸福をめぐる哲学: 「大切に思う」ことへと向かって
- スロート (2021) ケアの倫理と共感
- van Zyl (2018) Virtue Ethics: A Contemporary Introduction(ch.9の要約)
- マッカスキル (2018) 〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ
- Cochrane (2019) Should Animals Have Political Rights?(ch.6の要約)
- Driver (2001) Uneasy Virtue
- Lackey (2008) Learning from Words: Testimony As a Source of Knowledge
- Gunkel (2012) The Machine Question
- クラーク (2015) 生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来
- Andrews (2020) How to Study Animal Minds(sec.1.2の要約)
- チャーチランド (2016) 物質と意識(原書第3版):脳科学・人工知能と心の哲学
- デネット (2016) 心はどこにあるのか
- 中尾 (2015) 人間進化の科学哲学―行動・心・文化―
- 鈴木 (2015) ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう: 意識のハード・プロブレムに挑む
- 村上 (2021) 脳進化絵巻: 脊椎動物の進化神経学
- 村上 (2015) 脳の進化形態学
- ソーバー (2009) 進化論の射程―生物学の哲学入門
- ヘンリック (2019) 文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉
- 倉谷 (2019) 進化する形 進化発生学入門
- 網谷 (2020) 種を語ること、定義すること: 種問題の科学哲学
- Fischer (2021) Animal Ethics: A Contemporary Introduction
- 大坪 (2021) 仲直りの理: 進化心理学から見た機能とメカニズム
- Glannon (2022) The Ethics of Consciousness
- Shepherd (2018) Consciousness and Moral Status
- Andrews (2020) The Animal Mind 2nd edition
- デネット (2018) 心の進化を解明する ―バクテリアからバッハへ―
- Knight (2011) The Costs and Benefits of Animal Experiments
- 千葉 (2022) 現代思想入門
- 石原編 (2021) アイヌからみた北海道150年
- シンガー (2015) あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ
読んだ本102冊に対して55冊なので、前回より良かった本を読めた。良い本かどうかの見分けがつくようになってる。
2020年:20冊/90冊(=0.22)
2021年:45冊/136冊(=0.33)
2022年:55冊/102冊(=0.54)